ホワイツブーツ セミドレス/ホースハイドブラウン
WhitesBoots
Model:SEMI-DRESS
Leather:Horsehide
Last:#55
Sole:Vibram#700
前回はバイソンレザーを紹介したので、今回はホースハイドレザーです。
ホースハイドはご存知、お馬さんの革です。
古来より馬は畑を耕したり荷を運んだりと人間の生活に役立ってきましたが、1900年代にはトラクターや自動車によってその役目を終え、結果として現在では馬自体が少なくなり、馬革も希少になってしまいました。
反面、かつては牛革と同じくらいにありふれた素材だったので、馬革は様々な用途に使われてきました。
ただし、牛革に比べると摩耗には弱いので、ジャケットなどのオーバーコートや靴のアッパーなどに多用されたようです。
このセミドレスには、馬革の中でもキメが細かい部分であるホースフロントが使われています。人間も首元の皮膚は薄くて肌理(キメ)が細かいですね。ファッション用語では、女性の首元あたりをデコルテと呼んでいます。
コードバンほどではないですが、強いハリツヤ感が見て取れます。それでいて牛革に似た素朴な雰囲気も持ち合わせています。
ドレスシューズ寄りなセミドレスの造形にマッチしています。お上品です。
芯材のおかげでヒール周りのレザーにテンションがかかり、ピチピチのツヤツヤになっております。ああ、永遠にヤギ毛ブラシをかけて撫で回したい……
と、まあ、なんか色んな意味で魅力的な素材ですよ、馬革。
冒頭で述べたように、年々、馬はその数を減らしているので馬革の値段も上がる一方です。
気になる馬革のアイテムがあったら、今のウチに手に入れておいた方が良いかも知れませんぜ。